一月二十八日にBook&Cafeひふみよで開催された『Book&Talk ひふみよ vol.02』に行った。
雑誌『spectator』編集長・青野利光さんと
『Get Back,SUB!』の著者でライター・編集者の北沢夏音さんのトークイベント。
音楽や本や雑誌を深く愛する北沢夏音さんが口にされる
楽曲やアーティストはぼくには半分も分からなかったけど、
予定を大きくオーバーした三時間にとても満足した。
楽しいというよりも、静かな音楽会に参加したような不思議な気分だった。
まるで夜の森に皆で車座になって、静かな音楽をずっと聴いていたように。
友人もツイートしていたけれど、
青野さんと北沢さんのトークは「長野」とか「地域性」とかいう括りを超えた話だった。
青野さんは東京から長野に『spectator』の編集部ともども越されてきて、
そういう点では長野も話題に上がったのだけど、
全体を流れるトーンは雑誌制作や七十年代のリトルマガジンに主軸を置いて、
サブカルチャーの意義を語るという内容だった。
Book&Cafeひふみよの二階で、
小さな音色に耳を傾けるようにして、
ぼくは青野さんと北沢さんの話を聞いた。
『SUB』や『WonderLand』や『宝島』や
『Rolling Stone』やニュー・ジャーナリズムの話を聞いた。
北沢さんは話のなかで比喩として楽曲名をよく出した。
ぼくが知っている曲はほとんどなかったけど、
さらりと北沢さんの口から出る楽曲は古い本のように手触りが良さそうだった。
なんだか、とても心地よかった。
ぼくは思うんだけど、サブカルチャーとかアンダーグラウンドとか、
ポップミュージックって日常に無くてもいいものなんだろう。
でも、日々に生きるぼくらの視点を一つ上に上げてくれ、
日々に生きるぼくらの重力性を断ち切ってくれるものは
サブカルチャーとかアンダーグラウンドとか、
ポップミュージックなんだろう。
きっと。間違いなく。
そして、油断した日常性を
非日常性から覆そうとするのが
サブカルチャーとかアンダーグラウンドとか、
ポップミュージックなんだろう。
きっと。間違いなく。 たぶん。
『Book&Talkひふみよ vol.02』のあの時間は
ぼくにとって非日常だった。
非日常性をヒリヒリと愛しく思っている人たちと
同じ時間を共有できて本当に嬉しかった。

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